僕が田舎で暮らすまで 3
つづき
それからの暮らしについてまず浮かんだのは、事故で障害を負った弟のこと。
彼は障害にはまけず、仕事もし、運転などもしたりして、人生を満喫しているように見えるが、表情にどんどん陰りが見えてきた。
ずっと思っていた。
このままだと彼は、全てから見捨てられたような気持ちですごすことになるんじゃないだろうか・・・。
まあ、本人からすると大きなお世話だし、僕の勝手な憶測だ。
だが、気になるものは仕方ない。
心を決めた。
拒絶されたり、辛辣な言葉を投げかけられたりもするかもしれないが、勝手に自分がやったことだということを忘れずに暮らそう。
地元に帰ることにした。
地元に帰ることにした理由は他にもある。
つづく